会社員をやめた年、初めての確定申告(青色申告)

2021年6月。
東京から長野県の別荘地に移住しました。
その時同時に勤めていた会社を退職し、そのまま業務委託として契約。
それは、その時に個人事業主となったことを意味します。

個人事業主になったらしなければならないこと。それは確定申告
それを初心者の私だからこそ、簡単にわかりやすく、経験を踏まえて皆さんに共有したいと思います。

ちなみに私の場合、確定申告にて計算された還付金はなんと

18万円越え!!!

無事に受け取れるかな?(ちょっと心配)

という事で、初めての確定申告。大変ですが皆さんも是非頑張ってやってみてください!!

個人事業主になったらすること その1
開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出する

まずは開業届と青色申告承認申請書を税務署にて提出をします。


このよく聞く「青色申告」というもの。こちらは何なのかという話を簡単にすると、1年間を通した収益の金額を最大65万円減らしてくれると言う仕組みです。
という事は、収益にかかってくる所得税が65万円分引かれるという事。
これは収益の大きさによって、節税がいくらされるかも変わってしまうので一概にはいくらお得になるとは言えませんが、収益が500万だった場合10万円以上の節税になるようです!!

 

それはでかい!

 


という事で、さっそくこちらの2種類の書類を提出。(開業届を出さないと、青色申告承認申請書も出せません)

提出には、印鑑やマイナンバーカードや住民票、免許証などを持っていけば、税務署の方が書類の書き方などは教えてくれるので安心です。
後は言われた通りに書いていけば、提出は無事完了! ただ、開業届に「屋号」という欄があるので、自分の事業における「屋号」は事前に決めておいた方がいいかも。
私は全く屋号を考えていなかったので空欄で提出しました。

 

準備が足りないねぇ。。。

 

その他、身内に仕事を手伝ってもらう予定がある人や、どなたかに給料を支払う予定がある人はそれに付随した提出書類もあるようですので、きちんとそれについては調べたり、税務署の方に相談したりしてみてください。

個人事業主になったらすること その2
マイナンバーカードを作る

そして、次に私がしたことはマイナンバーカードの発行です。

今回私がした確定申告の方法は、自宅から国税庁のホームページでできるやり方。(これをe-taxと言います)
こちらの方法は今現在、国が進めているやり方で、このやり方で確定申告をすると、最初に申し上げた65万円控除が可能です。
e-tax以外の紙を税務署に直接提出する方法だと控除額が最高55万円となります

このe-tax、私も今回が初めてでしたが、意外と簡単にできました。
(こちらについては後ほど詳しく記載します。)
そしてこのe-taxをするにはマイナンバーカードが必要なんです。
という事で、事業届を出したら、あまり遅くない段階でマイナンバーカードを取得しておくことをお勧めします。

 

マイナンバーカードは市役所で作れるよ!

 

個人事業主になったらすること その3
複式簿記について、ちょっと勉強する

青色申告をする上で必要な経理作業。それは複式簿記です。
これに関しては、本当に知識がなさ過ぎた為、私は2冊の本を買いました。

私が買った本  左:青色申告の本 右:お金と確定申告 Q&A

これに関しては私も本当に苦手と言うか分かっていない分野で今なお勉強中ですが、申告に必要な分のみの理解でいいのであればそこまで苦労するものでもありません。
簡潔に複式簿記を説明すると、会計を2方面(複式)で記帳すると言うこと。
例えば、自分でお店を開いている人が、「1万円の商品が1つ売れた」とします。
すると帳簿には、「現金が1万円入ってきた」という結果と、「1万円の商品が売れた」と言う原因が発生しています。
これをそれぞれ、並べて記帳することで、原因と結果が1目で分かり、事業が今どのような状態かわかる。という事らしい。

むずかしいわぁ。。。

 

ここを完璧にいまだマスターしていない私ですが、ひとまずこう言う風に書くんだなという事がわかれば、後は、ネットで「仕訳」を検索すれば大抵のことは出てくるので、それを真似して書けばとりあえず帳簿はオッケーです。

 

可愛い形の服を作りたいから、ネットで海外からオシャレな洋服をサンプルとして買っちゃおう!

 

という事であれば、ネットで「サンプル代 仕訳」や「サンプル代 勘定科目」と検索すれば、仕訳は「広告宣伝費」という事がすぐにわかります。
これでネットで検索した通りに、例えば洋服が¥3980だったとしたら
広告宣伝費 3980円 事業主借 3980円 みたいな感じで入力します。

こちらに関しては、さすがに本を買ったり、セミナーを受けたりと多少のお勉強が必要ですが、全く無理という事ではありませんので、皆さんも頑張ってチャレンジしてみてください!

個人事業主になったらすること その4
日々の帳簿付け そしていよいよ確定申告へ

そして後は個人事業主としての日々の仕事をしていき、それに伴い経理関係も行うことになります。
請求書出しをして、領収書を整理し、帳簿に記帳する。
この日々の記帳は、今では素晴らしい会計ソフトが多数あるので、素人でも確定申告が可能になりました。
そこでここでは会計ソフトをちょっとご紹介。私も最初どれを使おうか悩んだので参考になれば嬉しいです。

 選ぶべき会計ソフト3選!!特徴を簡潔に説明!

やよいの青色申告オンライン

 


これぞ、会計ソフト不動の1位!
これを使っておけばまず間違いないと、どの税理士事務所や、ブログ記事を見ても言っています。
「弥生会計」と言う企業版もある会計ソフトですので、確かにこれを選んでおいたら間違いなさそう。
たくさんの人に選ばれているという事は、それだけ多くの使い方の説明ブログや、説明動画なんかもあったりして、これからきちんと個人事業主としてやっていこうという方は、こちらにするのが一番良さそうです。

freee

 

 

こちらはスマホ対応にも強い会計ソフト。レシートを写真でとるだけで、データを自動で読み取ったり、銀行口座やクレジットカードと連携させて明細を自動で取得する次世代感のある会計ソフトです。
パソコンをメインとして使わない事業主の方や、データ上でのやり取りや連携がお好みの方はこちらが良さそうな印象。
30日間の無料お試し期間がありますが、会計ソフトは一度使い始めたら変更することは大変だと思うので、中身をきちんと確かめてから使い始めることをお勧めします。

円簿青色申告オンライン

そしてこちらが個人事業主1年目の私が今年使った会計ソフトです!
これ全然有名じゃないというか、全然検索しても出てこないのですが、私はこれで問題なく青色確定申告できましたので、ぜひ皆さんに共有させていただきます。

こちらの会計ソフトのすごいところ。それはずっと無料という事です!!
私は他の会計ソフトを使ったことないので比較はできませんが、こちらのソフトで確定申告に必要な決算書の書き出しまできちんとできました。
こちらの詳しい使い方は、ホームページを探しても残念ながらあまり載っていないのですが、Youtubeの「ほどほど田舎でゆるく生きるチャンネル」さんで、詳しい使い方を説明してくれているので、私はこちらのチャンネルの動画を何回も見て勉強しました。(笑)
初期設定から教えてくれるので、かなり助かりました!

 

ほどほどさん、ありがとう!

 

個人事業主になったらすること その5
いざ確定申告

という事で、私はこの円簿青色申告オンラインで決算書を抽出し、その決算書に書かれている数字をそのまま国税庁の確定申告書等作成コーナーにて書き写し、確定申告を進めていきました。これが思ったよりとっても簡単!
書類形式が全く一緒なので、今まで打ち込んだ帳簿が反映されている決算書を丸々写せばいいだけなんです!
こちらは、経理関係が全く分かっていない私でも問題なく進めることができました。

この確定申告書等作成コーナーを使うには、「個人事業主になったらすること その2」で書いたようにマイナンバーカードが必要になります。そしてスマホに「マイナポータル」と言うアプリをインストールして、「申告書の作成」と「e-tax」の送信ができるようになっています。
この仕組みがすごいな! と思ったのですが、この「マイナポータル」と言うアプリで、確定申告書等作成コーナーに表示されたQRコードを読み取ると、「スマホをマイナンバーカードの上に置いてください」と表示されます。言われた通りに、マイナンバーカードの上にスマホの上部を重ねるようにして置くと、スマホに「読み取りできました。パソコンの画面でご確認ください。」と。
そんな風にして承認され、作成・送信ができるようになっています。

国税庁もすごい進化してますよね!笑

という事で、こんな風に確定申告は進めていくことができました。

ただ私の場合、去年の途中まで会社員だったこともあり、個人事業主になってからの「事業所得」と会社員だった時の「給与所得」の両方があり、その「給与所得」の打ち込み場所に悩みました。
そんな時は、住んでる地域の税務署に電話すると、確定申告時期は電話で丁寧に教えてくれますので活用するといいと思いますよ!

 

給与所得の入力は、事業所得の入力後の「他の所得」欄で打ち込むことができました!

 

という事で、初めての確定申告
まとめ

去年会社員をやめ、初めて個人事業主になった経理などの経験も全くない一般人の私が確定申告をした感想。

  • とにかく確定申告をするなら青色申告一択らしい
  • 青色申告で65万円控除を目指すならマイナンバーカードを作ることが必須
  • とりあえず複式簿記をある程度勉強して、日常的に帳簿に付けておく
  • 確定申告は会計ソフトの記載の数字を丸写しすれば、ひとまずOK
  • 分からないところは、直ぐに税務署に聞いちゃった方が早い(ネットの情報でピンポイントで探すのは難しいのと、情報の古さが懸念される)

と言う感じとなりました!
そして、上記に書いてないけど、実際やってみてわかったこと

  • 楽天銀行の個人事業主用口座を作ったが、とっても使いにくかった。
  • 事業用クレジットカードは私みたいな弱小事業主なら、作らなくても全く問題ない(笑)
  • 個人事業主になって契約した会社から毎月源泉徴収税を引かれていたので、ネットで調べた通り源泉徴収税を「預け金」として帳簿付けをしていたけど、それだけでは納め済みとして反映されないので、確定申告時、払い済みの源泉徴収税を別途控除枠で打ち込む必要がある

こんなところでしょうか!

これから、初めての個人事業主になる方も多い時代になるのかな~と思いつつ。
少しでも誰かの役に立てれば嬉しいです。


追記

無事3月10日に申請金額の18万1209円が振り込まれました!
確定申告の3月15日以前でも申請されたものは順次還付作業が進められているようです。
私の場合は2月後半に申告したので、3月15日前であれば比較的早く2週間程度で還付されるとの事でした。
還付金振り込み通知書も届きますので、金融機関に記帳確認に行かなくても大丈夫でしたよ!

という事で、初めての確定申告、問題なくできました!
皆さんもあきらめずに頑張ってください!!

このホームページをフォローする

最新情報をチェックしよう!